自己資本比率という指標
会社の中長期的な安全性をみるための指標として自己資本比率があります。
自己資本比率は一般的な会社で30%~40%が多く、50%を超えてくるような会社は中長期的な財務健全性が高い優良な企業と言えます。
自己資本比率は以下の式で求めることができます。
自己資本比率=純資産÷資産
参考数値として、各社四半期報告書データより自己資本比率が低い会社と高い会社を抜粋してみました。
【銀行】三菱UFJフィナンシャル・グループ 5.22%
【情報・通信】テクノ・マセティカル 96.3%
銀行業は自己資本比率は低いですが、一概に安全性が低いというわけではありません。
銀行は個人や企業から預かっている預金を負債として計上しているため、負債額が莫大となります。
そのため、自己資本比率の割合は低くなりますが、負債に見合う換金価値のある資産をもっていれば、安全性には問題ありません。
情報・通信業は、製造業のように大きな設備投資する機会が少ないので借入も少ない傾向ですね。
そのため、自己資本比率も高めの会社が多いです。
テクノ・マセティカルは有報を見る限り借入金がないので、無借金経営のようですね。
自己資本比率は高い方がよいのは前提としてありますが、銀行のようなケースもあるので、他の指標とも併せて判断するのがいいですね。
それでは、また。